無縁所の中世
なぜ人々は駈込むのか。
世を仕損なった人たちが、移民となって流れ込む寺社=境内都市=無縁所。無縁所を生み出した社会の姿、また、有縁に対抗するその思想、実力を確かな史料で描く。
- シリーズ:ちくま新書
- 814円(税込)
- Cコード:0221
- 整理番号:843
- 刊行日:
2010/05/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06545-2
- JANコード:9784480065452
- 在庫 ×
中世において、朝廷・幕府以上の存在感を持っていた寺社=境内都市=無縁所。そこには、「世を仕損なった」人たちが、移民となって流れ込んできた。なぜ人は、有縁の世から逃れ、無縁世界で一時の命を繋ぎ再起を賭けようとしたのか。また、無縁世界が有縁世界に対抗しえたのは、どんな思想、どんな実力によるものなのか。網野善彦や民俗学の知見を批判的に乗り越えつつ、たしかな史料で日本中世を描く。
序章 秀吉のバイプレーヤー―木食応其と無償の善意
第1章 山門摩滅か武家滅亡か
第2章 無縁所の魅力
第3章 なぜ人々は駆込むのか―未開国家と無縁所
第4章 これが無縁所だ!
終章 無縁所と中世社会―時代へのメッセージ
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中世の寺社は独立国?[全文を読む]