loading...

ちくま新書

世界を変えた発明と特許

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06605-3

Cコード

0250

整理番号

898

2011/04/05

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

発明家はただ発明をすればよいのではない。いかに特許を申請するかが勝負なのだ。世界を変えた大発明の裏には、特許をめぐる発明家同士の激しい攻防があった。ワットは蒸気機関で強すぎる特許を取得したため同業者から執拗に抗議され、ライト兄弟は自分たちの飛行機の基本特許が盗まれたとして泥沼の訴訟を繰り広げた。特許制度は、いかに彼らの利害を調整し、審査や訴訟の仕組みを整備してきたのか。その歴史的経緯を解説しつつ、発明家たちの特許をめぐる苦闘の足跡をたどる。

目次

第1章 ワットの功罪―強すぎた蒸気機関特許
第2章 エジソンの栄光と挫折―電力システムの発想
第3章 ライト兄弟vs.カーティス―飛行機に基本特許はあるのか
第4章 マルコーニの世界戦略―無線と国家安全保障
第5章 天才ショックレーの衝撃―トランジスタ発明の栄誉は誰に?
第6章 キルビーvs.ノイス―日本企業を苦しめた半導体特許
第7章 豊田佐吉・喜一郎の特許戦略―自動織機から自動車産業へ
第8章 レントゲンはなぜ特許を取らなかったか―特許にならなかった大発明
エピローグ 強い特許を取るための戦略とは?

著作者プロフィール

石井正

( いしい・ただし )

1943年東京都生まれ。68年中央大学理工学部卒業。同年、特許庁入庁。特許庁審査第二部長、審判部長を経て、99年特許技監。2001年日本国際知的財産保護協会理事長。03年大阪工業大学知的財産学部長・教授。現在、大阪工業大学名誉教授、深見特許事務所副会長弁理士。著書に『知的財産の歴史と現代』(発明協会)、『歴史のなかの特許』(晃洋書房)、『トヨタの遺伝子』(三五館)、『電子政府と知的財産』(共著、経済産業調査会)、『近代日本の技術と技術政策』(共著、国際連合大学)などがある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま新書」でいま人気の本

心も身体もおつかれぎみのあなたへ