原発と権力 ─戦後から辿る支配者の系譜

山岡 淳一郎

日本崩壊の黒幕!

戦後日本の権力者を語る際、欠かすことができない原子力。なぜ、彼らはそれに夢を託し、推進していったのか。忘れ去られていた歴史の暗部を解き明かす一冊。

原発と権力 ─戦後から辿る支配者の系譜
  • シリーズ:ちくま新書
  • 836円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:923
  • 刊行日: 2011/09/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-06628-2
  • JANコード:9784480066282
山岡 淳一郎
山岡 淳一郎

ヤマオカ ジュンイチロウ

山岡 淳一郎(やまおか・じゅんいちろう):1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。「人と時代」「公と私」を共通テーマに政治・経済、医療、近現代史、建築など分野をこえて執筆。時事番組の司会、コメンテーターも務める。一般社団法人デモクラシータイムス同人。著書に『コロナ戦記 医療現場と政治の700日』(岩波書店)、『ドキュメント感染症利権』『原発と権力』(ちくま新書)、『ゴッドドクター 徳田虎雄』(小学館文庫)、『後藤新平 日本の羅針盤となった男』『田中角栄の資源戦争』(草思社文庫)ほか多数。

この本の内容

原子力発電、それは戦後日本にとって最高の電力システムだった。再軍備ともつながるその魅力に多くの政治家は飛びついた。いち早く原子力予算を成立させ、日本を原発大国にした中曽根康弘。CIAと結びつき、総理の座を狙うために原子力を利用した正力松太郎。ウランを外交戦略の要に据え、東奔西走した田中角栄。権力者は原子の力を我がものにし、こんにちの日本を形作った。戦後から連綿と続く忘れさられた歴史をいま解き明かす。

この本の目次

第1章 「再軍備」が押しあけた原子力の扉(すべては逆コースから始まった
巣鴨プリズンで読んだ英字紙 ほか)
第2章 原発導入で総理の座を奪え!(主役は正力松太郎
CIAとパイプを持ち、マイクロ波通信網を構想 ほか)
第3章 資源と核 交錯する外交(新潟が生み出した田中角栄
原発の地元誘致のカラクリ ほか)
第4章 権力の憧憬 魔の轍「核燃料サイクル」(下北半島を日本有数の原子力基地に
使用済み核燃料再処理の壁 ほか)
終章 二一世紀ニッポンの原発翼賛体制(核武装を口にする孫世代の議員たち
核保有に等しい原発の存在 ほか)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可