使える!「国語」の考え方
読む書く力は必要だけど、授業で身につくの? 小説と評論、どっちも学ばなきゃいけないの? 国語にまつわる疑問を解きあかし、そのイメージを一新させる。
国語の授業はとかく批判されがちである。つまらない、役に立たない、小説を読む意味はない、といった声が聞こえてくる。そのため、論理力をつけるための内容に変えるべきだという意見も強まっている。でも、それで本当に国語の力はつくのだろうか?そこで、文学、論理といった枠にとらわれないで、読む力・書く力を身につけるための新しい考え方を提案する。これまでなかった国語の授業がここにお披露目される。
第1章 現代文の授業から何を学んだのか?
第2章 小説を読むことの意味を問う
第3章 教科書にのる名作にツッコミをいれる
第4章 「論理的」にもいろいろある
第5章 理解されやすい文章のセオリー
第6章 情報を整理し、ストーリーをつくる
第7章 論理ではなく、論拠を探せ!
第8章 すべての事実は物語られる
2019.1.29 nao
第4章くらいまでは各章の内容は面白いものの、関連がイマイチわからなかったのですが、後半のまとめ方は素晴らしく一気に読み終えました。伏線を綺麗に回収したミステリを読んだような読後感を新書で得られるとは、嬉しい驚きです。
”すべての事実は物語られる”という最終章のタイトルがとても好きです。小説(フィクション)なんてなんの役にもたたないと考えている人は、この本を読み終えた後、きっと認識を改めると思います。
よい読書体験でした。ありがとうございました。
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