世界哲学のすすめ
世界哲学は西洋中心の哲学を根本から組み替え、より普遍的で多元的な哲学の営みを創出する運動である。本来の哲学を再生させ、開かれた知の世界へと読者を誘う。
世界哲学とは、西洋中心の「哲学」を根本から組み替え、より普遍的で多元的な哲学の営みを創出する運動である。それは、私たちの生活世界を対象とし、多様な文化や伝統や言語の基盤に立ちつつ、自然環境や生命や宇宙から人類を反省する哲学であり、世界に生きる私たちすべてに共有されるべき普遍性をもった、本来の哲学を再生させる試みでもある。『世界哲学史』(全九巻)の成果を踏まえつつ、より広い視野で世界哲学を本格的に論じ、開かれた知の世界へと読者をいざなう。
1 世界哲学に向けて(生きた世界哲学
世界を生きる哲学
世界哲学を語る言語
哲学の普遍性)
2 世界哲学の諸相(哲学を揺るがすアフリカ哲学
世界哲学としての現代分析哲学
東アジア哲学への視座
世界哲学をつくる邂逅と対決)
3 世界哲学の構想(ギリシア哲学という基盤
対話と挑戦としての世界哲学)
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