ちくま学芸文庫

敗戦日記
渡辺一夫
著
串田孫一
編
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幼いころ夢中になった、忘れられない本がありますか?グリムの昔話、アンデルセン童話、長くつ下のピッピ…わくわくしながら、ときには涙を流しながら本の世界に浸った日々。子どもの心を惹きつけ、なだめ、成長させる本の秘密とは、いったい何なのか。本書にその答えがあります。国境を越えて広くヨーロッパ全体を視野におさめ、該博な知識と温かい語り口で、縦横に子どもの本の歴史と未来を論じた本書は、まさに児童文学論の古典的名著。下巻は、アリスを始めとするナンセンス物語、空想文学、20世紀の絵本などを語る。
第11章 ナンセンス―児童文学においてイギリスの特徴を最もよく表わしている要素
第12章 空想と現実―ピーター・パンから長くつ下のピッピに至るナンセンスな作品
第13章 ジャン・ド・ブリュノフ―世界の子どもにババール王様とセレスト、小猿のゼフィールをおくった人
第14章 宇宙からきた小さい王子―アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「星の王子さま」という人物についての試論
第15章 写真―教育および子どもの本における新しい要素
第16章 二十世?Iの絵本
第17章 アメリカの子どもの本の特徴
第18章 スイスの子どもの本の歴史から
第19章 文学者が子どものために書けば
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