異端 金子光晴エッセイ・コレクション

金子 光晴 著 , 大庭 萱朗 編集

「日本」や詩について深く考え続け、その枠からはみ出た光晴。戦争体験を忘れ、歴史を逆戻りする日本人の危うさを予見。
【解説: 高橋源一郎 】

異端 金子光晴エッセイ・コレクション
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,045円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:か-47-3
  • 刊行日: 2006/07/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-42202-1
  • JANコード:9784480422026
金子 光晴
金子 光晴

カネコ ミツハル

金子 光晴(かねこ・みつはる):詩人。1895年、愛知県生まれ。早稲田大学高等予科文科、東京美術学校日本画科、慶應義塾大学文学部予科をすべて中退。1919年、初の詩集『赤土の家』を発表した後に渡欧。23年、『こがね蟲』で評価を受ける。28年、妻・森美千代とともにアジア・ヨーロッパへ。32年帰国。37年『鮫』、48年『落下傘』ほか多くの抵抗詩を書く。53年、『人間の悲劇』で読売文学賞受賞。主な作品として詩集『蛾』『女たちへのエレジー』『IL』、小説『風流尸解記』、随筆『どくろ杯』『ねむれ巴里』ほか多数。1975年没。

大庭 萱朗
大庭 萱朗

オオバ カヤアキ

1962年北海道生まれ。出版社勤務を経て、文芸評論家・フリー編集者として活躍中。

この本の内容

「歴史はふしぎに反転し、その方向はどんなに逆戻りするかしれない」と現在を予見していた光晴。彼は、「天の邪鬼」「詩人失格」を名乗りながら、「日本人」「詩人であること」を探究し続けた。戦前・戦中に書かれた詩集『鮫』や「落下傘」などの反戦詩にこめた思いと技法。そして、老年に書かれた「通俗」詩「凡例―おとみさんに。」にこめた心意気。

この本の目次

1 僕にとっての詩(私と詩
僕の詩―私の詩作について ほか)
2 わが詩の隣人(時間をかけて、わがままに
過渡期にあって ほか)
3 日本人の性癖(日本人について
実用ということ ほか)
4 日本人の歴史(日本人とは
江戸につながるなにものもなく ほか)

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