山田風太郎幕末小説集 3 旅人 国定龍次 下

山田 風太郎

渡世人の目から見た
維新の悲劇

「ええじゃないか」の歌と共に、相楽総三、西郷隆盛、岩倉具視らの統幕の戦いは進み、翻弄される龍次。侠客から見た幕末維新の群像。
【解説: 縄田一男 】

山田風太郎幕末小説集 3 旅人 国定龍次 下
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:や-22-33
  • 刊行日: 2011/06/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-42814-1
  • JANコード:9784480428141
山田 風太郎
山田 風太郎

ヤマダ フウタロウ

1922年、兵庫県養父郡の医家に生まれる。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで数々の“風太郎忍法”を生み出し忍法帖ブームをまきおこす。『警視庁草紙』などの明治を舞台にした小説や、『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』をはじめ死を見つめた著書等多数。1997年第45回菊池寛賞を受賞。 2001年、尊敬する江戸川乱歩と同じ、7月28日没。

この本の内容

「ゆうどう…からく」、父の戒名を呪文に唱えれば、長脇差小松五郎が電光一閃。吉良の仁吉一家、清水の次郎長一家、穴太の徳次郎一家相手に大立ち回り。しかし、「ええじゃないか」の歌とともに現れた相楽総三、新撰組、西郷隆盛、岩倉具視、能天気な龍次に真意は明かされず、討幕の戦いは進む。翻弄される龍次とおりん。渡世人から見た幕末維新の群像を鮮やかに描く。

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