数学に魅せられた明治人の生涯

保阪 正康

一庶民の生涯を通して
近代日本の真実を描いた
ノンフィクション・ノベルの
傑作!

数学の才能に富んだ一庶民が日清・日露、太平洋戦争と激動の時代を懸命に生き抜く姿を通して、近代日本の哀歓と功罪を描くノンフィクション・ノベル。

数学に魅せられた明治人の生涯
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 924円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:ほ-16-4
  • 刊行日: 2012/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-42907-0
  • JANコード:9784480429070
保阪 正康
保阪 正康

ホサカ マサヤス

1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。著書に『戦場体験者 沈黙の記録』(筑摩書房)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『若い人に語る戦争と日本人』(ちくまプリマー新書)、『農村青年社事件』『帝国軍人の弁明』(以上、筑摩選書)、『昭和史七つの謎(★正字)』(講談社文庫)、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)など多数がある。

この本の内容

ある新聞の片隅に、「ナゾの『フェルマー定理』を解く」という記事が掲載された。百一歳の老人が三十六年を費やして、その謎に挑んだというのである。記事によれば、彼は日清・日露を召集兵として戦い、その後は中学教師になり、1930年には村長も務めた。彼は晩年を、なぜ一見奇矯な試みに捧げたのか。数学の才能に恵まれた一庶民が明治・大正・昭和を懸命に生き抜く姿を通して、近代日本の哀歓と功罪を描くノンフィクション・ノベル。

この本の目次

1 出会いのとき
2 清国との戦闘で…
3 庶民の小節
4 数学狂の村長
5 冷めた観察者
6 孤影の営み

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