被差別部落の伝承と生活 ─信州の部落・古老聞き書き
長野県下の五十余の被差別部落、百人を超える人々から行なった聞書集。暮らしや民俗、差別との闘い。語りに込められた人々の思いとは。解説 横田雄一
1968年から1970年にかけて、長野県下五十数か所の被差別部落を訪ね歩き、百人を超える人々から得た貴重な証言が、一人の児童文学者によってまとめられていた。自分たちの先祖はどこからやって来て何をしていたのか?さまざまな伝承に込められた思いや知られざる歴史、日々の生活に根差した文化、差別に抗した闘いの記憶。いま差別とヘイトに抗するために。
第1部 伝承と歴史(白山信仰と部落
子ども好きの白山さま
“虎の巻”と呼ばれた長吏田来之記 ほか)
第2部 生活と文化(落穂拾い
据え風呂の立つ日
菅笠づくり ほか)
第3部 水平社の闘い 高橋市次郎老聞き書き(高橋市次郎さんを訪ねて
水平社運動、火の手をあげる
最初の差別糾弾 ほか)
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