小津安二郎と七人の監督

貴田庄

同時代の映画監督7人と対比し、オーバーラップを嫌い、3,4種類のショットを繰り返す小津独自の撮り方はどのようにして確立したのかを炙りだす。

小津安二郎と七人の監督
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,045円(税込)
  • Cコード:0174
  • 整理番号:き-18-3
  • 刊行日: 2023/05/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-43882-9
  • JANコード:9784480438829
貴田庄
貴田庄

キダショウ

貴田庄(きだしょう):1947年青森県弘前市生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了、芸術学専攻。専門は映画史、西洋美術史、書物工芸史。著書に『小津安二郎のまなざし』『小津安二郎の食卓』『小津安二郎東京グルメ案内』『小津安二郎と「東京物語」』『原節子 あるがままに生きて』『原節子物語 若き日々』『志賀直哉、映画に行く』『高峰秀子 人として女優として』『西洋の書物工房』『マーブル染』『レンブラントと和紙』など多数。

この本の内容

若くして映画の道に入り、撮影助手を経て助監督となり、24歳で監督となった小津安二郎。移動撮影やオーヴァーラップやパンをせず、ローアングルから撮ったショットを積み重ねる静的映像をどのようにして確立していったのか。憧れのルビッチ、同時代に影響し合った溝口健二や五所平之助、清水宏、成瀬巳喜男、木下惠介、加藤泰ら7人の監督との関わりを軸に小津安二郎の映画作りの極意を描きだす。

この本の目次

はじめに、もしくは若き日の映画監督
1 溝口健二、反小津的カメラワーク
2 憧れのエルンスト・ルビッチ
3 五所平之助、もう一人のルビッチ好き
4 小津安二郎のコンティニュイティ
5 清水宏と風物病
6 成瀬巳喜男と「二人の小津」
7 木下惠介と日本のカラー映画
8 加藤泰と「緋牡丹博徒」
おわりに、もしくは小津と黒澤

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