通天閣
えらいこっちゃ!
このしょーもない世の中に、救いようにない人生に。
ちょっぴり暖かい灯をともす、驚きと感動の物語。
このしょーもない世の中に、救いようのない人生に、ちょっぴり暖かい灯を点す驚きと感動の物語。大阪ミナミを舞台に、天性の物語作者が描く書き下ろし長編小説。

- シリーズ:単行本
- 1,430円(税込)
- Cコード:0093
- 整理番号:
- 刊行日:
2006/11/21
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:四六判
- ページ数:208
- ISBN:4-480-80399-8
- JANコード:9784480803993
- 在庫 ×
- 著者手書きメッセージ
どうしようもない人々が醸し出す、得体の知れないエネルギーが溢れている大阪ミナミ。社会の底辺でうごめく人々の愚かなる振る舞いや、おかしな言動が町を彩っている。主人公は、夢を失いつつ町工場で働く中年男と恋人に見捨てられそうになりながらスナックで働く若い女。八方ふさがりに見える二人は、周りの喧噪をよそに、さらに追い込まれていく。ところが、冬のある夜、通天閣を舞台に起こった大騒動が二人の運命を変えることに…。
2007.11.12 いとあわれなり
永遠のガーリー
西加奈子さんの作品は、とても好きです。笑わないことはないし、泣かないこともない。私が最も出会えてよかった人です。ちなみに、私の他の好きな作品は「深い河」と「陰日向に咲く」です。
2007.8.02 女性・24歳・会社員
人の心の内側をこんなにも近く感じた作品は今迄に出会ったことはありませんでした。人の心の中とかその人の人生って他人にはわからなくて自分しかわからない。なにもなく順風満帆そうにみえても実は裏では壮絶な何かがあったり、なにも考えてなさそうな人が実は本当に何も考えてなかったり、つながりが目に見えていつかぽつりとあらわれたり、目に見えず、気づかれずに過ぎていったり、あぁ、人生っておもしろいかもなぁと思いました。
2007.6.16 ぽんた
何とも退屈、気分が悪い、こちらまでダラダラ生活になりそう、と思っていたら突然全てが繋がった。
ほんの一瞬のその為にこの小説の存在意義がある、という不思議な小説。
2人の何の繋がりもなさそうな男女が通天閣近くに住んでいる、という設定でそれぞれに一人称で進んでいく。
そして最後、愛されないことに悩むのでなく、自分から愛す!と決めて終わる。
二人は接することが無く終わる。
そんじょそこらには無い結末。
だけどどても読後に心が神聖になった気がする。
2007.5.02 (32歳・女性・会社員)
『通天閣』と『東京タワー』
同じようで、まったくちがうこの2つ。
本では2つとも注目されている。
正直通天閣のがどろくさいイメージ。
両方ともそこに家族や、生活のにおいのする本です。ほんとにまったくちがう物語だけど、この通天閣も映画にしてほしいです。
2007.3.29 イースト
登場人物の描写がとても繊細でしかも面白くて!ほんわかとゆっくりお話が進んで行くけどラストはテンポよくハラハラさせてくれます。 また何度も読みたい作品です。ですので是非ぜひ、文庫本を早く出して下さい!!
2007.2.06 miffy
東京生まれの近郊育ちの私にとって“大阪”は仕事でしか行ったことがありませんでした。
昨年観光で初めて大阪を訪れ、もちろん通天閣も登りました。でもこんなドラマがあったなんて…大阪の奥深さと人情が少し垣間見れました。今度大阪に行くときはまた違った思いで通天閣に登ってみます。
2007.1.10 ミラクルボーイ
きっかけ
この本を読んで、何か生きていく上でのきっかけをつかんだ気がする。そのきっかけは今はわからないけど、これからの人生で発見できれば良いと思う。とても面白い物語だった。
2006.12.05 てつや
通天閣の急ハンドル
牛すじ煮込みのような、明るいんだけどディープな話の展開に身をまかせていたら、ラスト30ページの所で、急ハンドルをきられた。読者の私は、あやうく振り落とされるところだった。本を読んで、久しぶりに鳥肌が立った。この作者は要注意だ。
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