八木詠美
( やぎ・えみ )八木 詠美(やぎ・えみ):1988年長野県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。2020年『空芯手帳』で第36回太宰治賞を受賞。世界26ヶ国語での翻訳が進行中で、2022年8月に刊行された英語版(『Diary of a Void』)は、ニューヨーク・タイムズやニューヨーカーが書評を載せ、ニューヨーク公共図書館が今年の収穫として取り上げるなど高い評価を得る。2024年『休館日の彼女たち』で第12回河合隼雄物語賞を受賞。他の著書にエッセイ集『喋る猫はいなくても』がある。
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日々は続く。選んでなくても
壁紙が選べない女、空港の地縛霊となった少女、生年月日が同じ女優の死に動揺する女、ままならぬ人生の踊り場で彼女たちは決断する――。
デビュー作『空芯手帳』が世界26 カ国語で翻訳、
いま世界が注目する気鋭の初中編集!
夫と共同で家を買うことになり、壁紙を張り替えようとするも、とても見切れないほどの膨大なバリエーションの前に人生における選択について悩み、立ちすくむ30代の女。
――「いちご泥棒」
欧州のトランジットの空港でひょんなことから転落死してしまい、以後、地縛霊のようにさまよっていた10代の少女が、ついに自分を見ることができるアフリカのどこかから人身売買されそうになっている少女と出会うが――。
――「ターミナル2のウェンディ」
生年月日、生まれた時間、占星術的には同一人物と言っていい女優Sが亡くなった。ライフイベントのおおよそも同じでファンというほどではないが、ずっとSを気にしていた50代のわたしも死期が近づいているのかもと不安を覚えながら、新たに勤めだしたコミュニティセンターで貝の専門書を対面朗読することになる――。
――「女優S」
夏のはじめの一日、ずいぶん長く生きてきた女は、自分の前を通り過ぎていった無数の他人の人生を記憶にとどめるように手芸に励むが、ある時、そのすべてがほどけていく感覚に襲われる――。
――「ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの」
いちご泥棒
ターミナル2のウェンディ
女優S
ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの
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