エッフェル塔試論

松浦 寿輝

「近代」のさまざまな問題を集約的に体現した特権的記号として虚空に屹立する塔を、透徹した論理とめくるめく華麗な文体で徹底的に読み解く記念碑的力作。図多数。

エッフェル塔試論
  • シリーズ:単行本
  • 4,180円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1995/07/03
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:A5判
  • ページ数:416
  • ISBN:4-480-82318-2
  • JANコード:9784480823182
松浦 寿輝
松浦 寿輝

マツウラ ヒサキ

1954年、東京生まれ。1980年、東京大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論)。詩人、作家、映画評論家でもある。2000年、『花腐し』(講談社)で第123回芥川賞受賞。著書に『表象と倒錯』『エッフェル塔試論』『ゴダール』『Y・死・閾』『映画1+1』(筑摩書房)、『半島』(文藝春秋)、『物質と記憶』(思潮社)、『官能の哲学』(岩波書店)、『冬の本』(青土社)など。

この本の内容

1889年のパリ万国博に際して建造されて一世紀余―「近代」と「表象」とをめぐるさまざまな問題を集約的に体現した特権的な記号として虚空に屹立する「塔」を、透徹した論理と輝かしくも華麗なエクリチュールで徹底的に読み解く記念碑的力作。

この本の目次

「無用性」の美学のために
「石」と「鋼」のはざまで
スーラ、コクトー、ル・コルビュジエ
虚空への上昇
技師と曲線
イメージ帝国主義の黎明
「怪物的ヤンキー」対「けちなギリシャ人」
「鉄」から「空気」へ
模型とその設計図
不在の記号の屹立
「近代」あるいは未了の空位期

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