森と海、そこに住まう人たち・・・美しく、匂やかで、でも運命は厳しくて・・・。かなり読み応えのある短編集でした。
デンマークというと、今まで私はアンデルセンとハムレットしか連想出来ませんでしたが、この本を読んだ今、それらに加えて、ブリクセンという名がはっきりと胸に刻まれることになりました。それほどまでにこの本は印象深く、残像が鮮やかでした。
一度、英語で書いた物語を、もう一度、今度はそれをデンマーク語に仕立て直して綴っていき、英語版とデンマーク語版の二冊を刊行していたというこの作家の創作スタイルも面白いですね。時にはこの二つの言語を交互にして書き進めることもあったとか。なんだか、作家が自己の中で、物語を二つの言語で合せ鏡させているようで・・・。
そして、何よりも、知的で程よい昏さを湛えた優雅な文章が読書欲を刺激してきます。一行一行に気品という芯が一本通っている、と思いました。
ココロの栄養になる良い本を翻訳、出版して下さって、感謝です。
デンマークというと、今まで私はアンデルセンとハムレットしか連想出来ませんでしたが、この本を読んだ今、それらに加えて、ブリクセンという名がはっきりと胸に刻まれることになりました。それほどまでにこの本は印象深く、残像が鮮やかでした。
一度、英語で書いた物語を、もう一度、今度はそれをデンマーク語に仕立て直して綴っていき、英語版とデンマーク語版の二冊を刊行していたというこの作家の創作スタイルも面白いですね。時にはこの二つの言語を交互にして書き進めることもあったとか。なんだか、作家が自己の中で、物語を二つの言語で合せ鏡させているようで・・・。
そして、何よりも、知的で程よい昏さを湛えた優雅な文章が読書欲を刺激してきます。一行一行に気品という芯が一本通っている、と思いました。
ココロの栄養になる良い本を翻訳、出版して下さって、感謝です。