表象と倒錯 ─エティエンヌ=ジュール・マレー

松浦 寿輝

西欧近代の〈知〉の完璧な体現者でありながら近代の閾を越えそこねた生理学者=写真家の実像に迫り、〈表象〉と〈イメージ〉の運命を華麗なエクリチュールで描く力作。

表象と倒錯 ─エティエンヌ=ジュール・マレー
  • シリーズ:単行本
  • 4,400円(税込)
  • Cコード:1010
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2001/03/23
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:A5判
  • ページ数:320
  • ISBN:4-480-84707-3
  • JANコード:9784480847072
松浦 寿輝
松浦 寿輝

マツウラ ヒサキ

1954年、東京生まれ。1980年、東京大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論)。詩人、作家、映画評論家でもある。2000年、『花腐し』(講談社)で第123回芥川賞受賞。著書に『表象と倒錯』『エッフェル塔試論』『ゴダール』『Y・死・閾』『映画1+1』(筑摩書房)、『半島』(文藝春秋)、『物質と記憶』(思潮社)、『官能の哲学』(岩波書店)、『冬の本』(青土社)など。

この本の内容

“表象”から“イメージ”へ。医学・生物学の大家として栄光に輝いたE=J・マレー―西欧近代の“知”の完璧な体現者でありながら近代の閾を越えそこねた生理学者=写真家の実像に迫り、“表象”と“イメージ”の運命を華麗なエクリチュールで透視する渾身の力作。

この本の目次

1 倒錯者マレー(なぜマレーを愛するか
「表象の技師」とその偏執
生命と倒錯)
2 「近代」の閾(言語と言語ならざるもの
空気・浮游・性差
映画装置の勝利と敗北)
3 イメージ、その欲望と倫理(シネマトグラフの手前で
飛ぶ鳥は飛ばず
ゼノンからアルベルティーヌへ)

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