哲学的落語家!

平岡 正明

評論家平岡正明による桂枝雀論。強烈な同世代意識、東京者から見る異文化・関西への視線、そして奇想の落語家に同じく奇想を武器として、枝雀落語の深淵に迫る。

哲学的落語家!
  • シリーズ:単行本
  • 2,420円(税込)
  • Cコード:0076
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2005/09/21
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:328
  • ISBN:4-480-88522-6
  • JANコード:9784480885227

この本の内容

著者が落語に目覚めたのは数年前だ。志ん生・文楽から現在の若手までをヨーイ、ドンで聞いた。最も衝撃を受けたのは「彼」。どえらい上方落語の爆笑王だ。「彼」の思想性の大きさよ。俺はナマの高座を聞いていない。残された音と映像だけから「彼」の思想の深さを言いたい。松本留五郎の鼓腹撃壌を、夢野久作との相似を、天地の逆転を。この一冊を泉下の「彼」に捧げる。

この本の目次

枝雀落語へ
「石松三十石舟」vs.「三十石夢の通い路」
枝雀初アルバム「日和ちがい/鷺とり」
B面「鷺とり」
「雨乞い源兵衛」、落語アナーキズム
「幽霊の辻」の実録
天に唾するやりかたは
まんじゅうの自己同一性
「天神山」、枝雀のバサラ
三笑亭可楽が演じたる「立ち切り」〔ほか〕

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