イスラームと世界史

山内 昌之

民族・宗教紛争の多発により、世界は対立と緊張に直面している。イスラームははたして異質で非寛容な文明か。二一世紀の国際政治を世界史的視点から問う一冊。

イスラームと世界史
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0222
  • 整理番号:216
  • 刊行日: 1999/09/16
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-05816-8
  • JANコード:9784480058164
山内 昌之
山内 昌之

ヤマウチ マサユキ

東京大学大学院総合文化研究科教授。1947年札幌に生まれる。北海道大学文学部卒。東京大学学術博士。カイロ大学客員助教授、トルコ歴史協会研究員、ハーバード大学客員研究員などを歴任。専門はイスラーム地域研究と国際関係史だが、近年は世界史と日本史をつなぐ問題意識をもって、文化審議会、日本アラブ対話フォーラム、日中歴史共同研究委員会などの委員としても活動。多分野の読書家として知られ、時代と地域を横断して歴史を語れる数少ない一人。主著に『岩波イスラーム辞典』(共編著、岩波書店)、『歴史の作法』(文春新書)、『帝国と国民』(岩波書店)、『嫉妬の世界史』(新潮新書)、『歴史と外交』(中央公論新社)など。2006年4月に紫綬褒章を受章。ほかに、発展途上国研究奨励賞、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞(二回)、吉野作造賞、司馬遼太郎賞などを受賞。

この本の内容

民族宗教紛争の多発により世界は新たな対立と緊張に直面している。中東和平や中央アジアの動向は今後どのような展開をみせるのだろうか?世界史への登場以来、先進的な文化を誇ってきたイスラームは、けっして異質で非寛容な文明なのではない。日本人にとっては、日本という独自の枠組にこだわることで、かれらとの協調と理解の地平はおのずと見えてくるにちがいない。では、イスラームという入射角から光を照射すれば、世界史はどのように現れてくるのか?世界史と日本史をつなぐ歴史的な視点を軸に、21世紀に向かう現代世界とイスラームがかかえる課題を問いなおす現代人のための一冊。

この本の目次

序章 20世紀―戦争と革命の世界像
第1章 世界史の十字路―中央ユーラシア
第2章 現代史のなかのイスラーム
第3章 中東の運命
第4章 歴史家の眼
第5章 国際社会のなかの日本
終章にかえて イスラエルのバラク政権と中東和平

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