労働法はフリーランスを守れるか ─これからの雇用社会を考える
アプリで仕事を請け負う配達員など、労働法に保護されない個人事業主には多くの危険が潜む。労働法は誰のための法か。多様な働き方を包摂する雇用社会を考える。
アプリで仕事を請け負い、ウーバーやアマゾンの配達員として働くギグワーカーたち。時間にとらわれず、働きたいときに働くのは、自由に見える。しかし労働法によって保護されない個人事業主には、労災保険が適用されないばかりか、最低賃金や長時間労働の規制も、失業時の補償もない。その勤務実態はときに苛酷で、危険も伴う。労働法は誰のための法なのか。欧米各国の動向も視野に、フリーランスの「労働者性」を問いなおし、多様な働き方を包摂するこれからの雇用社会を考える。
第1章 新しい働き方のどこが問題か―フリーランス・ギグワーカーの実態
第2章 労働法とは何か―成り立ちと考え方
第3章 労働者性と使用者性―「労働者」「使用者」とは誰か
第4章 どのような法制度が必要か―EUやドイツの動向から
第5章 「労働者性」を拡大する
第6章 これからの雇用社会
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