ランスの大聖堂

ジョルジュ・バタイユ 著 , 酒井 健 翻訳

信仰時代である一九一八年の処女出版から『無神学大全』後の一九四八年まで、バタイユ初期から中期の粋である最重要テキスト十七篇をまとめる。

ランスの大聖堂
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ハ-12-6
  • 刊行日: 2005/11/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-08939-X
  • JANコード:9784480089397
ジョルジュ・バタイユ
ジョルジュ・バタイユ

バタイユ,ジョルジュ

1897−1962年。フランスの思想家。大戦前から戦後にかけて、文学・思想・芸術・宗教学・政治等広範な領域で批評活動を行い、現代に至るまで大きな影響を与えつづけている。思想書:『エロティシズム』『無神学大全』『至高性』他。小説:『青空』『眼球譚』『マダム・エドワルダ』他。

酒井 健
酒井 健

サカイ タケシ

一九五四年、東京生まれ。一九七八年東京大学仏文科卒、同大学大学院進学。パリ大学でバタイユ論により博士号取得。現在、法政大学文学部教授。専門は、フランス現代思想、西欧文化史。著書に『バタイユ入門』(ちくま新書)、『ゴシックとは何か』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『バタイユ──聖性の探究者』(人文書院)、『絵画と現代思想』(新書館)、『シュルレアリスム──終わりなき革命』(中公新書)、訳書にバタイユ『エロティシズム』『ランスの大聖堂』『純然たる幸福』『ニーチェ覚書』(以上、ちくま学芸文庫)、『ニーチェについて』(現代思潮社)がある。

この本の内容

21歳での処女出版『ランスの大聖堂』と、第2次大戦前後の重要テクスト選集。1918年の表題作は信仰時代の青年バタイユの貴重な証言であり、すでに聖性における究極の脱自という生涯のテーマがうかがわれる。ほかに、信仰放棄後の地母神と大地の闇に光を当てるディオニュソス的母性論、消尽のエネルギーを論じるプロメテウス=ゴッホ論など『無神学大全』の思索の原型から、戦後のシュルレアリスムへの逆説的擁護や実存主義との対決、凝縮されたイメージに神を透視する論考など17のテクスト。バタイユ最初期から中期のエッセンス。

この本の目次

1 一九一八(ランスのノートル・ダム大聖堂)
2 一九三七‐四〇(悲劇=母

プロメテウスとしてのファン・ゴッホ
天体 ほか)
3 一九四六‐四八(半睡状態について
アンドレ・マッソン
よみがえるディオニュソス
取るか棄てるか ほか)

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