ナンシー思想の核心

デリダの思想圏を独創的に継承するナンシー。思考とは単独者の測り知れない重みを測ることだとし、壮大な問題系を切り開く先鋭的な論考。

神的な様々の場
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ナ-15-1
  • 刊行日: 2008/06/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-09151-2
  • JANコード:9784480091512
ジャン=リュック・ナンシー
ジャン=リュック・ナンシー

ナンシー,ジャン=リュック

1940年生まれ。ストラスブール大学名誉教授。デリダに触発され、ラクー=ラバルトと共同でドイツ哲学やナチズムの脱構築的読解を展開。「共同性」を起点に、思想・宗教・芸術を縦横に論じる。著書に『無為の共同体』『声の分割』『ヘーゲル』ほか多数。

大西 雅一郎
大西 雅一郎

オオニシ マサイチロウ

1955年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。パリ第一大学留学。成蹊大学教授。フランス現代思想・文学専攻。訳書にナンシー『共同-体』、ラクー=ラバルト『近代人の模倣』ほか多数。

この本の内容

現代フランス思想をリードするナンシー。彼にとって思考とは、単独者の測り知れない重みを測ることに他ならない。「桜の樹は暗色の果実によって重々しくなっていて、摘み取ろうとする手に枝はおのずから身をゆだねてくる」と歌うヘルダーリンに導かれて、世界の重みへと身をゆだねる。重みへの、自己回帰なき、露呈こそが神的なことなのだ。ナンシー思想の核心、「詩人の計算」「ヒュペーリオンの悦び」の二篇のヘルダーリン論、哲学の彼方(ハイデッガーとデリダ)と宗教の彼方との深淵な対話「神的な様々の場」、デリダとの熾烈な論争を生み、壮大な問題系を切り拓く「キリスト教の脱構築」を収録。

この本の目次

神的な様々の場
キリスト教の脱構築
詩人の計算
ヒュペーリオンの悦び

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