吉屋信子集 生霊 文豪怪談傑作選

吉屋 信子 著 , 東 雅夫 編集

少女小説の大家は怪奇幻想短篇小説の名手でもあった。闇に翻弄される人の心理を鮮やかに美しく描きだす異色の怪談集。文庫未収録を多数収録。

吉屋信子集 生霊 文豪怪談傑作選
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,045円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:ふ-36-3
  • 刊行日: 2006/09/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:4-480-42243-9
  • JANコード:9784480422439
東 雅夫
東 雅夫

ヒガシ マサオ

1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」シリーズはじめ編纂・監修書多数。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)『百物語の怪談史』『文豪たちの怪談ライブ』、編纂書に「ゴシック文学入門」「ゴシック文学神髄」「文豪ノ怪談ジュニア・セレクション」「平成怪奇小説傑作集」「赤江瀑アラベスク」の各シリーズ、監修書に「怪談えほん」シリーズなどがある。

著者に関する情報

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この本の内容

小女小説から家庭小説、歴史小説まで不朽の名作を数多く遺した吉屋信子は、戦後の一時期、憑かれたように怪談風短篇の筆を執った。分身の恐怖と恍惚、霊となって故郷をめざす兵士、老いてなお艶やかな媼の幻影、内なる魔に駆られ数奇な運命をたどる麗人たち…作者みずから「世にも不思議な物語」と呼ぶ異色短篇の数々は、読者をして物語の豊饒に酔わしめるであろう。文庫初収録作品、多数。

この本の目次

生霊
生死
誰かが私に似ている
茶〓(わん)
宴会
井戸の底
黄梅院様
憑かれる
かくれんぼ

夏鴬
冬雁
海潮音
私の泉鏡花
梅雨
霊魂
鍾乳洞のなか

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