生と死が創るもの
無数の生と死の果てに、今ここに在ることの奇跡。生命科学者が、科学の向こうに広がる詩的な世界を見つめた珠玉のエッセイ集。
【解説: 最相葉月 】
- シリーズ:ちくま文庫
- 836円(税込)
- Cコード:0145
- 整理番号:や-33-3
- 刊行日:
2010/05/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-42704-5
- JANコード:9784480427045
- 在庫 ×
この細胞は、悲しがっているの?幼い娘の問いにいのちの意味を教えられる「脳細胞の悲しみ」。飼い犬の死に看取りのあり方を見つめる「実生の椿」。病気だけを切り離し、人間を忘れてしまった医療の問題点を衝く「科学信仰の罪と罰」―全編に溢れる生命への驚きと科学する歓び。科学者ならではの透徹した眼差しといのちへの暖かな慈しみに満ちた珠玉のエッセイ集。
生命の掟(脳細胞の悲しみ
孫 ほか)
遺伝子の宇宙(地縁・血縁
時間のかたち ほか)
書くこと、生きること(本を書く
技 ほか)
生と死が創るもの(死の作法
実生の椿 ほか)
2011.5.04 おおくら惠子
“自殺をするのは人間だけだと思い込むのは、私たちの思い上がりであろうか”
…と楽しく問いかけてくるかと思えばまた
“動かせない運命に対して、人はこれを敢然と受容する覚悟がなければならない。”
…と、それこそ敢然と仰っている。
これ等のことに関して、私は強く共感を覚えました。
ちょっとしたブレイクタイムに読める軽い本ですが
得たものは重かった!
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