戦争と新聞 ─メディアはなぜ戦争を煽るのか
それはメディアの必然か!?明治以来の戦争報道を辿る
西南戦争から太平洋戦争、湾岸戦争まで、新聞は戦争をどう伝えたか。多くの実例から報道が本来的に孕む矛盾と果たすべき役割を考察。解説 佐藤卓己
近代日本の始まりとともにあった新聞。民主主義の基本は国民の手に情報があることだからだ。しかし明治以来たびたび起きた戦争で、新聞は真実を伝えてきただろうか。時に国の意向に従い時に国民の愛国熱に応え、戦争を煽ってきたのではないだろうか。戦争がどう報道され、その背景に何があったのか。台湾出兵から太平洋戦争、その後までを丹念に追ったドキュメント。
第1部 軍国の形成(新聞は戦争で育った
伸びる軍部の爪と牙)
第2部 破局への道(袋小路に迷い込む
戦争の旗手として
真珠湾までの一〇〇日間)
第3部 平和のなかで(新たな出発を誓う
再び直面した転換期
高揚し、そして溶けてゆく国民国家)
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