詩人/人間の悲劇  ─金子光晴自伝的作品集

金子 光晴

常識に抗い、人としての生を破天荒に楽しみ尽くした反骨の男――その鮮やかな視界を自ら描きとる随筆と詩、二つの名作を一冊で。解説 高橋源一郎

詩人/人間の悲劇  ─金子光晴自伝的作品集
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:か-47-4
  • 刊行日: 2023/08/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-43877-5
  • JANコード:9784480438775
金子 光晴
金子 光晴

カネコ ミツハル

金子 光晴(かねこ・みつはる):詩人。1895年、愛知県生まれ。早稲田大学高等予科文科、東京美術学校日本画科、慶應義塾大学文学部予科をすべて中退。1919年、初の詩集『赤土の家』を発表した後に渡欧。23年、『こがね蟲』で評価を受ける。28年、妻・森美千代とともにアジア・ヨーロッパへ。32年帰国。37年『鮫』、48年『落下傘』ほか多くの抵抗詩を書く。53年、『人間の悲劇』で読売文学賞受賞。主な作品として詩集『蛾』『女たちへのエレジー』『IL』、小説『風流尸解記』、随筆『どくろ杯』『ねむれ巴里』ほか多数。1975年没。

この本の内容

今よりはるかに異国は遠く、戦争が眼前にあった頃―。妻と共に海外へ旅立ち、帰国後もあらゆる権力からの支配を厭った金子光晴。「天の邪鬼」な反骨の詩人は、母国を批判し、そして案じた。性と肉体の衝撃に曝された幼少期、放埓な青年期、戦後を経た晩年まで、類なき生涯で眼にした世界の痛みと光を鮮やかに綴る。自叙伝『詩人』と自伝的詩集『人間の悲劇』を併録。

この本の目次

詩人 金子光晴自伝(洞窟に生み落されて
「水の流浪」の終り
棲みどころのない酋長国
解体と空白の時代―戦後)
人間の悲劇(航海について
自叙伝について
亡霊について
死について
ぱんぱんの歌
えなの唄)

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