片山廣子随筆集 ともしい日の記念

片山 廣子 著 , 早川 茉莉 編集

つれづれから掬い上げた慎ましい日常の中にこそ揺らぎない生の本質が潜んでいる、とその人は知っていた。美しくゆかしい随筆と短歌を集めた一冊。

片山廣子随筆集 ともしい日の記念
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:か-88-1
  • 刊行日: 2024/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-43935-2
  • JANコード:9784480439352
片山 廣子
片山 廣子

カタヤマ ヒロコ

片山 廣子(かたやま・ひろこ):1878〜1957年。東京生まれ。歌人、随筆家、翻訳家。東洋英和女学校卒業、佐佐木信綱に師事し歌人として活躍、歌集『翡翆』『野に住みて』を出版。松村みね子の筆名で、シング、イエーツなどのアイルランド文学の翻訳を手がけ、坪内逍遥、森鴎外らに高く評価された。1953年刊の随筆集『燈火節』(暮しの手帖社刊)は第3回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。芥川龍之介の思い人としても知られ、『或阿呆の一生』に登場する。

早川 茉莉
早川 茉莉

ハヤカワ マリ

早川 茉莉(はやかわ・まり):編集者、『すみれノオト』発行人。編書に『貧乏サヴァラン』をはじめとする森茉莉のアンソロジーのほか、岩本素白作品集『素湯のような話』、『エッセンス・オブ・久坂葉子』、『なんたってドーナツ』、『スプーンはスープの夢をみる』など。著書に『森茉莉かぶれ』、『修道院のお菓子と手仕事』(共著)などがある。

この本の内容

その人は言った、「まづしい日々に、何かの希望をもち、そして失望し、また希望し工夫をし、溜息をし、それを繰り返して生きることは愉しい」と。三月は雨のなかの微笑、六月は荘厳、十月は溜息…美を夢み、暮らしに潜む、揺るぎない生の本質を掬い、織り上げた、風変わりでゆかしく、清澄な片山廣子の世界。アンソロジーの名手により蘇る、単行本未収録の2作品を加えた珠玉のオリジナル作品集。

この本の目次

或る国のこよみ
一月 霊はまだ目がさめぬ
二月 虹を織る
三月 雨のなかに微笑する
四月 白と緑の衣を着る
五月 世界の青春
六月 壮厳
七月 二つの世界にゐる
八月 色彩
九月 美を夢みる
十月 溜息する
十一月 おとろへる
十二月 眠る

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