日常的実践のポイエティーク

ミシェル・ド・セルトー 著 , 山田 登世子 翻訳

読書、歩行、声。それらは分類し解析する近代的知が見落とす、無名の者の戦術である。領域を横断し、秩序に抗う技芸を描く。解説 今村仁司・渡辺優

日常的実践のポイエティーク
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:セ-8-1
  • 刊行日: 2021/03/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:560
  • ISBN:978-4-480-51036-5
  • JANコード:9784480510365
山田 登世子
山田 登世子

ヤマダ トヨコ

福岡県生まれ。名古屋大学大学院博士課程修了。フランス文学者。愛知淑徳大学教授。『リゾート世紀末』、『ブランドの条件』、『贅沢の条件』、『誰も知らない印象派娼婦の美術史』など著書多数。

この本の内容

読むこと、歩行、言い回し、職場での隠れ作業…。それらは押しつけられた秩序を相手取って狡智をめぐらし、従いながらも「なんとかやっていく」無名の者の技芸である。好機を捉え、ブリコラージュする、弱者の戦術なのだ―。科学的・合理的な近代の知の領域から追放され、見落とされた日常的実践とはどんなものか。フーコー、ブルデューをはじめ人文社会諸科学を横断しつつ、狂人、潜在意識、迷信といった「他なるもの」として一瞬姿を現すその痕跡を、科学的に解釈するのとは別のやり方で示そうとする。近代以降の知のあり方を見直す、それ自体実践的なテクスト。

この本の目次

概説
1 ごく普通の文化
2 技芸の理論
3 空間の実践
4 言語の使用
5 信じかた
決定不能なもの

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