関東大震災と民衆犯罪 ─立件された一一四件の記録から

佐藤 冬樹

関東大地震直後、自警団による朝鮮人に対する襲撃事件が続発する。のちに立件された事件記録・資料をもとに、自警団の知られざる実態が百年を経て明らかになる。

関東大震災と民衆犯罪 ─立件された一一四件の記録から
  • シリーズ:
  • 1,980円(税込)
  • Cコード:0395
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2023/08/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-01780-2
  • JANコード:9784480017802
佐藤 冬樹
佐藤 冬樹

サトウ フユキ

佐藤 冬樹(さとう・ふゆき):一九五九年、大宮下町生まれ。株式会社社会構想研究所代表取締役。中央大学法学部法律学科卒業後、シンクタンク勤務等を経て、一九九四年、労働調査を担う同社を設立。主な著作に『生き残る物流』(毎日新聞社)、『労働基準監督官のための時短問題副読本』(埼玉労働局、福井労働局)、『おきつるコミュニティQ&A』(横浜・鶴見沖縄県人会)など。

この本の内容

1923年の関東大地震。その直後から自警団による、朝鮮人、中国人らに対する襲撃事件が多発し、日本人を含む多くの犠牲者をだしたが、その実態はいまだ明らかではない。誰が誰をなぜ殺したのか?検察が立件、起訴した600人以上の被告、約90人の日本人被害者のプロフィールを分析するなどして、民衆犯罪の全貌に迫る。事件から100年、地域に根差した庶民が起こした史上最大最悪の惨事=ヘイトクライムを捉えなおす。

この本の目次

第1部 関東大震災下の国家と民衆(軍・官・民一体のエスノサイド
自警団、その組織と活動実践
エスノサイドの背景)
第2部 刑事事件化した民衆犯罪の動向(朝鮮人襲撃事件にみる自警団の情動
日本人襲撃事件の実態と被害者像
自警団員裁判の実態と加害者像の再検証)
第3部 沖縄出身者と自警団(沖縄出身者襲撃伝承とその特徴
関東大震災、ふたつの体験記
沖縄出身製紙労働者の震災経験
沖縄における伝承の形成と定着)

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