教養としての大学受験国語
日本語なのにお手上げの評論読解問題。その論述の方法を、実例に即し徹底解剖。アテモノを脱却し上級の教養をめざす、受験生と社会人のための思考の遠近法指南。
高校・大学生の学力低下が社会的に問題になっているが、憂うべきなのは知識量の低下よりも、自ら考えるための思考力の低下である。大学受験国語は、限られた条件の下での出題とはいえ、高校の「国語」よりもはるかにバラエティに富む。心ある出題者が、思考の最前線に幾分かでも触れてほしいと願っているからだ。数ある受験問題の中から良問のみを厳選した本書は、たくまずして現代思想のすぐれたアンソロジーとなった。それらを解いてゆくことで、受験生、大学生、ひいては社会人にも、思考力が身につく、明快な一冊。
序章 たった一つの方法
第1章 世界を覆うシステム―近代
第2章 あれかこれか―二元論
第3章 視線の戯れ―自己
第4章 鏡だけが知っている―身体
第5章 彼らには自分の顔が見えない―大衆
第6章 その価値は誰が決めるのか―情報
第7章 引き裂かれた言葉―日本社会
第8章 吉里吉里人になろう―国民国家
2011.2.12 ばいきんまん
文学の本質への入り口を見た
『テクストはまちがわない』などの著書は重すぎてなかなか読めませんでした。しかし、受験に全く関係ない年齢になり、なにか精神的な余裕をもって受験国語に接する機会を作ってくれた新書でした。文学の本質への入り口を見たような感じがしました。これからはその入り口に一歩踏み込みたいと思わせた著書でした。
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