山田洋次の<世界> ─幻風景を追って

切通 理作

圧倒的な大衆の支持を受けながら現役作家として映画を撮り続ける山田洋次。その作品の魅力を初期作品から寅さん、最新作までを詳細に論じながら描き出す試み。

山田洋次の<世界> ─幻風景を追って
  • シリーズ:ちくま新書
  • 814円(税込)
  • Cコード:0274
  • 整理番号:501
  • 刊行日: 2004/10/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:4-480-06201-7
  • JANコード:9784480062017
切通 理作
切通 理作

キリドオシ リサク

1964年東京生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。著書に、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社文庫)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『山田洋次の〈世界〉』(ちくま新書)、『失恋論』(角川書店)、『サンタ服を着た女の子 ときめきクリスマス論』(白水社)、『情緒論 セカイをそのまま見るということ』(春秋社)、編著に、『ぼくの命を救ってくれなかったエヴァへ』(三一書房)ほか。http://www.gont.net/risaku/krdsh.shtml

この本の内容

八〇本近い作品を生み出し、いまなお現役である稀有な映画監督・山田洋次によって演出された「なつかしい日本人」の正体をいま解き明かす。初期の喜劇から、シリーズ「男はつらいよ」、さらには国際的な評価を受けた時代劇まで、全作品を一次資料から徹底的に検証。そのエネルギーは死に向かうことで生まれ、「少女」への禁欲がマドンナに内包される。そして「バカ」と呼ばれた人間が鏡となって映し出すものとは?―多面的な考察を通して、日本一国民に愛されている巨匠が持つ「隠し剣」の閃きを感じ取る。

この本の目次

第1部 山田洋次は何を見せたのか(山田映画は「入れ子」である
「現在」から出遅れているという普遍性
山田洋次が描いたもの)
第2部 幻風景の向うにあるもの(寅さんという「幻」
山田洋次の「原」風景
山田洋次の「バカ」とは何か
マドンナへ向かう「力」)
ひとまずのエピローグ 虚を衝く秘剣―山田洋次の示す明日

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