一九一四年、ある暗殺が欧州に戦火を呼びこむ。情報の混乱、指導者たちの誤算と過信は予期せぬ世界大戦を惹起した。ピュリツァー賞受賞の名著。

八月の砲声 上
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0120
  • 整理番号:タ-23-1
  • 刊行日: 2004/07/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:496
  • ISBN:4-480-08867-9
  • JANコード:9784480088673
バーバラ・W・タックマン
バーバラ・W・タックマン

タックマン,バーバラ・W

1912-89年。ニューヨークの名門に生まれ、ハーヴァード大学を卒業。政治評論誌「ザ・ネーション」の論説や特集記事を担当し37年には記者としてスペイン内乱を取材、英国評論誌特派員ののち、文筆家として活躍。63年に『八月の砲声』でピュリッツァー賞を受賞、72年『失敗したアメリカの中国政策』で再受賞した。『愚行の世界史』など著書多数。(写真 UPI・サン)

この本の内容

1914年6月28日、サライェヴォに響いた一発の銃声がヨーロッパに戦火を呼びこんだ。網の目のような条約で相互に結ばれた各国指導者たちは、開戦準備に奔走する一方で戦争回避の道を探るが、戦火は瞬く間に拡大する。情報の混乱、指導者たちの誤算と過信。予測不能の情況のなかで、軍の用意していた戦術だけが既定方針として着々と実行され、世界は戦争の泥沼に沈んでいった。―第一次世界大戦の勃発に際し、政治と外交と軍事で何がどう決定され、あるいは決定されなかったかを克明に描いてピュリッツァー賞に輝いた、戦争ノンフィクションの傑作。上巻はブリュッセルの陥落までを収録。

この本の目次

大葬
戦争計画(「右翼最右端は、袖で海峡をかすって通れ」
セダンの影
「ただ一名の英国兵…」
ロシア式蒸気ローラー)
戦争勃発(八月一日のベルリン
八月一日のパリ ロンドン
最後通牒とブリュッセル
「落ち葉のころには家へ帰れる」)
戦闘(「手中の敵ゲーベン号をとり逃がす」
リエージュとアルザス
英国海外派遣軍大陸へ向かう
サンブル・エ・ミューズ)

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