『日本文学史序説』補講

加藤 周一

著者自らによる白熱の講義

文学とは何か、〈日本的〉とはどういうことか、不朽の名著について、著者自らが縦横に語った講義録。大江健三郎氏らによる「もう一つの補講」を増補。

『日本文学史序説』補講
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0191
  • 整理番号:カ-13-5
  • 刊行日: 2012/09/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-09489-6
  • JANコード:9784480094896
加藤 周一
加藤 周一

カトウ シュウイチ

1919―2008年。東京生まれ。東京帝国大学医学部卒。早くからヨーロッパ文学や日本の古典文学を読む。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『一九四六・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。その他、『芸術論集』『羊の歌』(正・続)『夕陽妄語』『日本文学史序説』(上・下)『言葉と戦車を見すえて』など多くの著書があり、『加藤周一著作集』(全24巻)に集大成されている。つねに広い視野に立って、文明批評を展開。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる。

この本の内容

世界7カ国語に翻訳され、高い評価を受けた『日本文学史序説』。本書は、この不朽の名著について、著者みずからが集中講義を行った全記録である。『日本文学史序説』のエッセンスを分かりやすく説きつつ、執筆の方法論を明かし、その後の発見なども織り交ぜて縦横に語る。日本文学の細やかな味わいについて、中国や西洋の文学との比較、文学にあらわれた思想について―自著の解説やすでに語られたことの要約に留まらぬ、芸術・文化、政治、社会に及ぶ白熱の講義録。文庫化にあたり、『日本文学史序説』をめぐる、大江健三郎、小森陽一、成田龍一各氏の追悼鼎談を「もう一つの補講」として収録。

この本の目次

第1講(日本文学の特徴について
『万葉集』の時代)
第2講(最初の転換期
『源氏物語』と『今昔物語』の時代)
第3講(再び転換期
能と狂言の時代
第三の転換期
元禄文化
町人の時代)
第4講(第四の転換期
工業化の時代/戦後の状況)
最終講 自由討論
もう一つの補講 加藤周一が考えつづけてきたこと(大江健三郎・小森陽一・成田龍一)

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