初稿 倫理学
個の意識ではなく、「間柄」における振舞いの中に倫理の本質を求めた和辻の人間観。主著へと至るその思考の形成過程を活き活きと伝える幻の名論考。
個人の内面ではなく、人と人の「間柄」に「倫理」の成り立つ場を求める和辻倫理学。近代的主体の超克を模索しつづけたその独自の人間観は、主著『人間の学としての倫理学』『倫理学』において大きく開花する。だが、その二著には知られざる原典、初稿「倫理学」(1931年)が存在した。全集未収録のこの隠れたる論考には、その「人間の学」の核心がより活き活きと、克明に綴られている。ここに随筆「面とペルソナ」、講演「私の根本の考」および座談会「実存と虚無と頽廃」を収録した文庫オリジナル編纂。初期の瑞々して情熱と、その思考完成への軌跡を鮮やかに伝える。
面とペルソナ
私の根本の考
倫理学―人間の学としての倫理学の意義及び方法(人間の学としての倫理学
『人間』『人間の存在』及び『人間の学』の意義
人間の学としての倫理学の方法)
実存と虚無と頽廃―和辻哲郎・務台理作・高坂正顕・西谷啓治
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可