責任 ラバウルの将軍今村均

角田 房子

ラバウルの軍司令官・今村均。軍部内の複雑な関係、戦地、そして戦犯としての服役。戦争の時代を生きた人間の苦悩を描き出す。
【解説: 保阪正康 】

責任 ラバウルの将軍今村均
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,045円(税込)
  • Cコード:0123
  • 整理番号:つ-13-2
  • 刊行日: 2006/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:560
  • ISBN:4-480-42151-3
  • JANコード:9784480421517
角田 房子
角田 房子

ツノダ フサコ

1914年東京生まれ。 福岡女学院専攻科卒業後、パリに留学。85年『責任 ラバウルの将軍今村均』で新田次郎文学賞受賞、88年『閔妃暗殺』で新潮学芸賞受賞。その他、著書多数。95年「日韓の歴史・三部作」完成を機に東京都文化賞を受賞。2010年没。

この本の内容

陸軍大将今村均はラバウルで敗戦を迎えた。やがて始まる軍事法廷で次々と裁かれる将兵たち。不充分な審議のまま戦犯として処刑されてゆく部下たちの姿を目のあたりにした今村は自らの意志で苛酷な状況の戦犯収容所に入り、やがて自身も戦犯として服役生活を送る。一人の軍人の姿を描くことで戦争と人間の真実を問うた名作。

この本の目次

ラバウル戦犯収容所(今村大将、自決をはかる
迷える小羊のために ほか)
太平洋戦争勃発まで(均少年と角兵衛獅子
結婚 ほか)
太平洋戦争開戦(ジャワ攻略戦―重油の海の立ち泳ぎ
全蘭印軍無条件降伏 ほか)
ジャワ裁判始まる(獄中の「八重汐」大合唱
裁判に立ち向かう気魄 ほか)
晩年(帰国、出獄、そして自己幽閉
舞中将の述懐)

読者の感想

2008.5.09 塚本博利

私は、当書籍の316~317ぺージに紹介されており1984年には著者ともお会いした者です。ニューブリテン島のマーカス岬の戦闘に参加した歩兵第141連隊の元将校で、今村大将は、当時の第8方面軍司令官でした。

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