夏目漱石を読む

吉本 隆明

愛される「国民的作家」と
「暗い」漱石
どこでつながっているのか?

主題を追求する「暗い」漱石と愛される「国民作家」をつなぐ資質の問題とは? 平明で卓抜な漱石講義十二講。
【解説: 関川夏央 】

夏目漱石を読む
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 880円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:よ-2-5
  • 刊行日: 2009/09/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-42642-0
  • JANコード:9784480426420
吉本 隆明
吉本 隆明

ヨシモト タカアキ

1924-2012年。東京生まれ。東京工業大学電気化学科卒業。詩人・評論家。戦後日本の言論界を長きにわたりリードし、「戦後最大の思想家」「思想界の巨人」などと称される。おもな著書に『言語にとって美とはなにか』『共同幻想論』『心的現象論』『マス・イメージ論』『ハイ・イメージ論』『宮沢賢治』『夏目漱石を読む』『最後の親鸞』『アフリカ的段階について』『背景の記憶』などがある。

この本の内容

深刻なテーマを追い求める「暗い」漱石と長年、多くの読者から愛される「国民的作家」漱石のあいだには何が横たわっているのか。その二つはどこでつながっているのか。「吾輩は猫である」「夢十夜」「それから」「坊っちゃん」「虞美人草」「三四郎」「門」「彼岸過迄」「行人」「こころ」「道草」「明暗」…主要十二作品を解明し、漱石が繰り返し語ろうとしている主題を明らかにし、漱石自身の資質とのかかわりを平明に語りつくす、卓抜な漱石講義。小林秀雄賞受賞。

この本の目次

渦巻ける漱石(『吾輩は猫である』
『夢十夜』 ほか)
青春物語の漱石(『坊っちゃん』
『虞美人草』 ほか)
不安な漱石(『門』
『彼岸過迄』 ほか)
資質をめぐる漱石(『こころ』
『道草』 ほか)

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