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ちくま文庫

増補 股間若衆

——男性像における曖昧模っ糊りの研究

世間を賞賛と困惑の渦に巻き込んだあの名著がパワーアップして文庫で登場!

男性裸体とその股間、描きたいような、隠したいような……この曖昧な表現と受容に果敢に挑み、世間をあっと驚かせた著者畢生の書、大幅増補で登場!

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44052-5

Cコード

0195

整理番号

-45-1

2025/09/10

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

西洋世界からヌードが輸入されて以来、日本の芸術家は裸体表現に多大な苦労を強いられた。本書は、男性の裸体と股間表現を追究し、見せたいような、隠したいような、曖昧な表現がいかに育まれ、受容されたのかに挑む。股間を葉っぱや手ぬぐいで隠した表現、雑誌『薔薇族』の創刊、美術館から飛び出し公共の場に設置され、あるいは撤去された男性裸体彫像の運命など、股間をめぐるモンダイに果敢に光を当てる捧腹絶倒・前代未聞の書。大幅増補で登場!

目次

第一章 股間若衆
第二章 新股間若衆
第三章 股間漏洩集――こぼれ落ちた問題の数々
 股間若衆の予備軍 小便小僧に会いに行く
 生息地探索 股間もいろいろ 考える人たち
 西武池袋線沿線をゆく 城下町金沢になごむ
あとがき
文庫版増捕 十三年目の股間界隈
文庫版のためのあとがき

著作者プロフィール

木下直之

( きのした・なおゆき )

木下 直之(きのした・なおゆき):1954年、浜松市生まれ。東京藝術大学大学院中退、兵庫県立近代美術館・東京大学総合研究博物館、東京大学文化資源学研究室教授をへて、現在、静岡県立美術館長、東京大学名誉教授。近代の美術や写真、見世物、祭礼、ニセモノ、記念碑、建築、彫刻、博物館、動物園などなどを取り上げ、日本の「注目されてこなかった」文化を研究してきた。著書に『美術という見世物──油絵茶屋の時代』(サントリー学芸賞)、『写真画論──写真と絵画の結婚』(重森弘淹写真評論賞)、『わたしの城下町──天守閣からみえる戦後の日本』(芸術選奨文部科学大臣賞)、本書の続編『せいきの大問題──新股間若衆』など著書多数。2015年春の紫綬褒章受賞。

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