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ちくま文庫

風に吹きはらわれてしまわないように

『ハンバーガー殺人事件』が、新タイトル&改訳で待望の復刊!

孤独な少年、忘れ難い人々、幻想的な光景、突然の悲劇…ブローティガンが生前に発表した最後の小説。『ハンバーガー殺人事件』が改題、改訳で復刊!

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44072-3

Cコード

0197

整理番号

-42-2

2025/12/10

判型

文庫判

ページ数

192

解説

内容紹介

1979年夏、44歳の「作家」が、1940年代のアメリカ・オレゴン州での少年時代を振り返る。貧困の中での生存と気晴らし、池の端にソファやランプなど家具を並べて釣りをする夫婦、22口径の拳銃が起こす悲劇、少年の心に落とされた影……。幻想的な光景と死の匂い、風に吹きはらわれてしまいそうな人びとの姿を物語に描き、作者が生前最後に発表した小説。1985年に刊行され品切れとなった後、傑作と評価されながら入手困難となっていた『ハンバーガー殺人事件』を原題に沿って改題、訳者があらたに訳しなおし、復刊文庫化。

ブローティガンの作品の中で、わたしがもっとも愛しているのは
『アメリカの鱒釣り』と『芝生の復讐』と、
それにこの『ハンバーガー殺人事件』である
―藤本和子(『リチャード・ブローティガン』より)

著作者プロフィール

リチャード・ブローティガン

( ぶろーてぃがん,りちゃーど )

リチャード・ブローティガン(Richard Brautigan):作家・詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、サンフランシスコへ。67年刊行の『アメリカの鱒釣り』は世界的ベストセラーになり(藤本和子による邦訳書は75年に晶文社から刊行)、一躍カウンターカルチャーが隆盛する時代の人気作家となった。おもな著作に『芝生の復讐』『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』(いずれも藤本和子訳)などがある。84年、ピストル自殺。

松本淳

( まつもと・じゅん )

松本 淳(まつもと・じゅん):翻訳者。訳書にポール・ヒル、トーマス・クーパー『写真術』(共訳)、アントニー・ペンローズ『リー・ミラー』、子どもの貧困アクショングループ編/松本伊智朗監訳『子どもの貧困とライフチャンス』、ルース・リスター/松本伊智朗監訳『新版 貧困とはなにか』(共訳)などがある。

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