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ちくま学芸文庫

現代文の学び方

文章理解の核心へと誘う幻の名参考書

現代文読解とは、著者や出題者の問題意識を把握し徹底的に分析する全人格的な営みである。『新釈 現代文』の礎となった幻の参考書。解説 安藤宏

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51300-7

Cコード

0195

整理番号

-30-3

2025/05/08

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

現代文とは何らかの意味において現代の必要に応えた表現であり、その読解のためには書き手や出題者の問題意識を精確に把握し、徹底的に分析することが求められる──。そんな明快な立場を提示し『新釈 現代文』の礎となった幻の名参考書。その簡にして要を得た解説と、それに基づいて実践される丹念な読解の実例の数々は、時代を超えた文章理解の本質へと学習者を誘う。現代文を読み解くうえで私たちが真に身に付けるべきものとは何か。著者ならではのヒューマニズム的観点に裏打ちされた不朽の名著。用語解説・読書案内付。 解説 安藤 宏

目次

この本はどういう目的で書かれたか

第一部 現代文を読みこなすための前提
一 現代文とは何か
二 現代文の背景としての近代精神についての常識
(一)ヨーロッパ近代の略図
(二)近代精神の基本的性格
(三)日本における近代
三 入試現代文の範囲と性格(その一)
四 入試現代文の範囲と性格(その二)
(一) 問題文の筆者と出典  
(二) 問題文の性格  
(三) 出題者のねらい  

第二部 現代文を読みこなすための三つの方法
一 筆者の立場を正しく把握することによって解決に導く方法
二 出題者の立場を正しく洞察することによって解決に導く方法
三 受験者の立場を正しく反省することによって解決に導く方法

第三部 三つの方法の活用による入試現代文の実際的処理
附録(1)入試現代文の筆者・出典一覧
附録(2)現代文に対する興味と理解力とを増すために特に読むべき十冊の書  
附録(3)現代文読解のために特に重要な五十の用語
問題解答/あとがき/解説(安藤宏)

著作者プロフィール

高田瑞穂

( たかだ・みずほ )

高田 瑞穂(たかだ・みずほ):1910ー1987年。静岡県生まれ。東京帝国大学文学部国文学科卒業。大学院では国文学のほかに哲学も専攻。府立第一中学校(現・日比谷高校)教諭、成城高等学校(旧制)教授、校長などを経て、1954年に創設された成城大学文芸学部教授に就任。成城大学名誉教授。近代文学研究の第一世代として活躍した。著書に、『反自然主義文学』『近代耽美派』『芥川龍之介論考』『新釈 現代文』『現代文読解の根底』など多数。

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