福沢諭吉
( ふくざわ・ゆきち )福沢諭吉(ふくざわ・ゆきち):1835-1901年。教育家、思想家。中津藩士の子として大坂に生まれ、緒方洪庵の適塾で蘭学を学んだ。江戸に蘭学塾を開く傍ら、独学で英学を学んだ後、幕府に仕え使節として三度欧米に渡り文化や思想にふれた。維新後は政府に仕えず、塾を芝(のちに三田)に移し慶應義塾と命名。教育と著作で新思想の普及に務めた。著書に『学問のすゝめ』『西洋事情』『福翁自伝』などがある。
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1875年に『文明論之概略』を発表した福沢は、西洋の理論体系を現実的処方箋に変換し、政策提言に取り組んでいった。本書は、その代表的な提言を集成するものである。伝統的身分秩序や精神を生かしながら、いかに近代・文明国家としての体裁と内実を整備し、対外的独立を維持していくのか。こうした思想課題を背負いながら、福沢が縦横に政策課題を論じていった様相を読み解けるよう、慶應義塾大学法学部の福沢諭吉研究者が読みやすい脚注の形の注釈や解説を懇切に加える。日本近代史における福沢の政治思想の意義を再考するための決定版テキスト。
はじめに
第1章 地方分権と士族反乱
分権論
旧藩情
〔西南戦争の利害得失を論ず〕
〔西郷隆盛の処分に関する中津士族建白書〕
明治十年 丁丑公論
第2章 民権と国権
通俗民権論
通俗国権論
通俗国権論 二編
第3章 国会と天皇
民情一新
国会論
帝室論
第4章 士族と華族
瘠我慢の説
華族を武辺に導くの説
旧藩主華族はその旧領地に帰住すべし
華族と士族
華族の教育
あとがき
福沢諭吉年譜
人名索引
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