タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

窪 美澄

都心の古ぼけた団地で5歳上の姉・七海と暮らすみかげ。未来に希望が持てず「死」に惹かれる彼女の前に団地警備員を名乗る老人が現れ、日常は変わり始めていく。

タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース
  • シリーズ:単行本
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0093
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2022/12/15
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-80509-6
  • JANコード:9784480805096
窪 美澄
窪 美澄

クボ ミスミ

窪 美澄(くぼ・みすみ):1965(昭和40)年、東京生まれ。2009(平成21)年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また同年、同書で山本周五郎賞を受賞。2012年、第二作『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を受賞。2019(令和元)年、『トリニティ』で織田作之助賞を受賞。2022年、『夜に星を放つ』で直木賞を受賞。その他の著作に『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』など。

この本の内容

都心の古ぼけた団地で、姉と二人つましく暮らすみかげ。時代の吹きだまりのような場所で、明るい未来が思い描けず「死」に惹かれる彼女の前に団地警備員を名乗る老人が現れ、日常は変わり始めていく―。

読者の感想

2023.2.13 フミフミ

 スマホや携帯の描写が少なくて、30年ほど前まで住んでいた中野の都営アパートを思い出しながら読みました。
 両親が管理人をしていた都営アパートでの暮らしは私の原点です。団地警備員をしていた気がします。つながりとか絆とかの言葉を使わずとも、お互いに見守り、助け合うムードがありました。面倒臭かった落ち葉掃き、共有スペースの掃除、大通りに面していて、手伝っているところを同級生ににみられるかも、と自意識過剰気味だった頃と重なり、一気に読了しました。


 食べる、寝るをはじめとする日常の営みを大切に表現してくださり、ありがとうこさいました。
 涙が溢れて、電車で読んでは行けない一冊がまた増えてしまいました。
 

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可