激動の20世紀、偉大な数学者・哲学者達は、いかにして真理の探究に駆り立てられたか? 彼らの情熱を追う世界的ベストセラーのオールカラー・グラフィックノベル。

ロジ・コミックス ─ラッセルとめぐる論理哲学入門
  • シリーズ:単行本
  • 2,970円(税込)
  • Cコード:0010
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2015/07/23
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:A5判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-84306-7
  • JANコード:9784480843067
松本 剛史
松本 剛史

マツモト ツヨシ

1959年和歌山県生まれ。東京大学文学部社会学科卒。シャーウッド『サバイバーズ・クラブ』(講談社インターナショナル)、ヒューズ『対テロ戦争株式会社』(河出書房新社)、メンジーズ『1421』(ヴィレッジブックス)、ブース『暗闇の蝶』(新潮文庫)など訳書多数。

高村 夏輝
高村 夏輝

タカムラ ナツキ

1972年、大阪生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。自由学園講師。

この本の内容

20世紀を代表する哲学者にして、数学者・論理学者でもあるバートランド・ラッセル。彼が自身の半生を振り返りながら、真理探究への飽くなき情熱を語り始める―。「混乱した世界を救えるのは科学だ」と信じ、数学のための論理的基礎を築くという目標に取りつかれた若き日々。フレーゲ、ヒルベルト、ゲーデルといった個性的な思想家たちとの親交、師ホワイトヘッドとの妥協なき共同執筆、エキセントリックな天才弟子ウィトゲンシュタインとの相克。世界大戦へと向かう激動の時代、偉大な天才思索者たちは真理の探究のため、狂気のぎりぎりまで、果てしない情熱をそそいでいく。波乱に満ちた群像ドラマを追いながら、現代哲学・論理学の分かりやすい入門書として読むこともできる。洗練されたデザインも美しいオールカラーのグラフィック・ノベル。世界的ベストセラー、待望の邦訳。

この本の目次

1 ペンブローク荘
2 魔法使いの弟子
3 遍歴時代
4 パラドクス
5 論理哲学戦争
6 不完全性

読者の感想

2015.8.03 佐渡貴

僕の大好きなラッセルが主人公の漫画。
物語の中には単純化、創作された部分もあるが、数学の基礎の探求に情熱を注いだ人たちの活躍は十分わかる。


確かなものを求めて論理学者としての道を歩んだラッセルの他、新たな論理学を創ったフレーゲ、集合論の力を示そうとしたカントール、論理学を基礎にして数学を確かなものにしようと考えたヒルベルト、彼を失望させることになる「不完全性定理」を証明したゲーデル等々、様々な数学者、哲学者の情熱がラッセルの語る物語を通して我々読者に伝わってくるのである。そして、この漫画のもうひとつの見所である「狂気」についても読者は戦慄を覚えるだろう。
ラッセルマニアや論理学、数学の基礎に興味のある人におすすめしたい一冊。

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