記憶は実在するか ─ナラティブの脳科学

ヴェロニカ・オキーン 著 , 渡会 圭子 翻訳

関係妄想、誰かの話し声。幻覚も記憶に残る、としたら記憶と幻覚はどうちがうのだろう──。熟練の精神科医が脳・意識・心の織りなす不思議な物語を解きほぐす。

記憶は実在するか ─ナラティブの脳科学
  • シリーズ:単行本
  • 2,750円(税込)
  • Cコード:0047
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2023/08/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-84329-6
  • JANコード:9784480843296
渡会 圭子
渡会 圭子

ワタライ ケイコ

渡会 圭子(わたらい・けいこ):1963年生まれ。翻訳家。上智大学文学部卒業。主な訳書に、スコット・ギャロウェイ『the four GAFA──四騎士が創り変えた世界』(東洋経済新報社)、スティーブン・ブディアンスキー『クルト・ゲーデル──史上最もスキャンダラスな定理を証明した男』(森北出版)、マイケル・ルイス『後悔の経済学──世界を変えた苦い友情』(文藝春秋)、エーリッヒ・フロム『悪について』(ちくま学芸文庫)などがある。

この本の内容

本書には、さまざまな幻視、幻聴、幻覚に翻弄される人々が登場する。妄想は薬によって消散してしまうが、現実にはなかったはずの出来事の記憶が、時にありありとよみがえって彼らを苦しめる。それは単なる脳の誤作動なのだろうか?記憶は“私が私である”という意識を支える柱だ。けれども、その記憶が幻覚ではなかったと本当に言い切れるだろうか。同じ出来事の記憶が人によって異なるのだとしたら、記憶とは何だろうか?いったい記憶はどのようにつくられるのか。記憶がいかにして“私”という意識につながるのか。多くの症例を診ながら記憶の謎を問い続けてきた精神科医が、脳・意識・心の織りなす不可思議な物語をときほぐす。

この本の目次

1 私たちは記憶をどのようにつくるか(始まり
感覚―記憶の原材料
メイキング・センス
海馬の話
第六の感覚―隠れた皮質
場所の感覚
時間と継続性の経験
ストレス―思い出すことと“忘れること”)
2 記憶は私たちをどのようにつくるか(自己認知―自伝的記憶の始まり
生命の木―樹枝状成長と刈り込み
自己意識
性ホルモンとムクドリ
変わる人生のナラティブ
虚偽か事実か
いちばん古い記憶)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可