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本文レイアウト見本
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『植物たちのフシギすぎる進化─木が草になったって本当?』より
学校現場の声を受けて生まれました
- 小説ではない読書にチャレンジするきっかけに。
- 短いから読み通せ、本を読む自信がつきます。
- 読書経験が少なくても抵抗なく読めるよう、図版、イラストを多数使用し、
教育漢字外ルビで読みや理解を助けます。 - 各巻末に読書案内を付けて、次の読書への手助けをします。
「ちくまQブックス」で洞窟探検にでかけよう!
探究学習 ── 生徒が自分の興味でテーマを決めて学ぶ授業を中高一貫校で続けてずいぶんになります。あるとき、「たんきゅう」の「きゅう」は「究」かな? 「求」かな? と思って、白川静先生の『常用字解』を開きました。
まずは「探」の字。偏は手偏なので「手」。では、旁はというと「穴」と「木」? 解説には「穴」と「木」を合わせて、「穴の中のものを火で照らして捜す形」とありました。古い中国の文字(①)を見るとそんな風に見えなくもありません。つまり、「探」は「穴の中で火をかざしてものを捜す」という意味。意外や意外。
次に「究」。こちらの冠も「穴」。また穴? では下の「九」はというと、「その身を折り曲げている竜の形」とあります(②)。穴の中の竜! ファンタジー? 解説には「穴の中で身をかがめ、窮屈な形で入り込むことを究といい、「きわめる、きわめつくす」の意味に用いる」とあります。
最後に「求」。これは「剝ぎ取った獣の皮の形」(③)。いかにも。「この獣の持つ霊の力によって……望むことが実現するよう求める」ところから、「求める」を意味するとのこと。
探究(求) ── それは、窮屈な思いをしながらも火をともし穴の中を深くさぐり求めきわめる、という意味になります。
人はなにかを求めて「穴」をさぐります。どの穴に入って、何を求めるかはそれぞれ違いますが、穴の中は暗闇ですから、たいまつが頼りになります。新しくスタートした、中高生向けノンフィクションシリーズ「ちくまQブックス」は、そうした探究のたいまつ(水先案内)になるはずです。多様な分野の先達のみなさんが10代の読者に説き起こす、そんな頼もしいシリーズなのですから。第1期は10点。さまざまな世界の扉が開きます。どこの扉を開くのか(どの穴を選ぶのか)、それは読者しだいです。
ちなみにQは「クエスチョンからクエストへ」という意味。クエストには探究のほかに「冒険の旅」の意味もありますね。ただしこのQuest、お姫様救出の旅ではなくて、「自分を探す旅」でもあります。いえ、探究学習をしたら将来が見えるとか、そう話は単純ではありません。とにかく興味を持って学ぶと、知識が広がり、読むべき本が見つかり、人とのであいが生まれ、さらに別のテーマが姿を現します。そうしているうちに、「自分は何者か」の淡い輪郭 ── アイデンティティが浮かんでくるのです。
ところで、中高生は本を読まない、と言われます。そう、彼らは「読書=物語を読む」と考えていますし、ノンフィクションという言葉も知りません(「評論文」とか言います)。こうした事態はなぜ生じるのでしょう。「読みたい本」とのであいがないからです。
清教学園では中学での卒業論文作成や、教室を本がめぐる「新書回転寿司」などさまざまな試みをしています。テーマを見定めた生徒たちは、例外なくたくさんの本を積み上げて、貪欲に読書を始めます。興味と本のであいがいかに大切かがわかります。「ちくまQブックス」と多くの子どもたちがであうのを願っています。それこそが、学び(洞窟探検)への旅立ちの、そして新しい世界の発見のきっかけになるはずだからです。
10代の「探究」を全力で応援
編集チームに聞きました
羽生善治
棋士
われわれは膨大な量の情報に触れる世界に生きています。
それはとても変化とスピードが速い世界であり、
視野が狭くなりがちな世界とも言えます。
読書を通して様々な世界を「定点観察」してみましょう。
瀬尾まいこ
小説家
いろんな思いであふれている10代に、たくさんのものに
触れるのはすてきなことだと思います。本は、相当遠い世界にも、
ちょっと難しそうな謎の向こうにも連れて行ってくれるはず。
あっという間に過ぎる若い時代、本を開いて、
ここにはない世界に手を伸ばしてみてください。
ブレイディみかこ
ライター
知らなかったことを知り、違う考え方があることに気づく。
これを「自由になる」と言う。
ちくまQブックスはあなたを解き放つためにある。
10代のみなさんへ
“きみの未来は「なぜ」からはじまる”
変化が目まぐるしくて、将来を見通せない時代だといわれます。
そんな時に頼りになるのは、「考え続ける力」だと、私たちは考えます。
身近な問い(Question)、ここがスタート地点です。
その問いを温め、考え続ける(探究:Quest)ことの大切さを、本を通し伝えていきます。
読み考える過程を楽しみ、読み終えたときに、
次の問いや次の本に向かう勇気と元気がわいてくるはずです。
ちくまQブックスを開いてみてください。



