嘉吉の乱 ─室町幕府を変えた将軍暗殺

渡邊 大門

足利義教の恐怖政治や理不尽な人事などから、自業自得、前代未聞の犬死といわれた室町将軍暗殺の全貌。のちの下克上の時代にもつながる幕府と守護の関係変化。

嘉吉の乱 ─室町幕府を変えた将軍暗殺
  • シリーズ:ちくま新書
  • 990円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:1683
  • 刊行日: 2022/09/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-07504-8
  • JANコード:9784480075048
渡邊 大門
渡邊 大門

ワタナベ ダイモン

歴史学者。1967年神奈川県生まれ。関西学院大学文学部史学科日本史学専攻卒業。佛教大学大学院研究科博士後期課程修了。博士(文学)。近著に『地理と地形で読み解く 戦国の城攻め』『井伊直虎と戦国の女傑たち――70人も数奇な人生』(光文社知恵の森文庫)、『戦国史の俗説を覆す』『家康伝説の嘘』(柏書房)、『おんな領主井伊直虎』(中経の文庫)、『進化する戦国史』(洋泉社)など、多数。

この本の内容

嘉吉の乱とは前代未聞の室町幕府将軍の暗殺事件。籤引き将軍・足利義教は専制的な強権政治、「万人恐怖」と呼ばれた守護や公家への理不尽な仕打ちを行い、その死は「自業自得」とまで書かれた(伏見宮貞成『看聞日記』)。将軍殺害は幕府と守護の関係に大変化をもたらしたが、事件にいたる背景には社会的な混乱も大きかった。旱魃や風水害による飢饉、重税、大規模な土一揆の頻発。大地震、疫病の流行による不安。幕府による抑えがきかなくなった守護や守護代の台頭。のちの下剋上時代の到来を予兆する嘉吉の乱。その全貌とは。

この本の目次

第1章 室町幕府と守護赤松氏
第2章 赤松満祐播磨下国事件
第3章 籤引きで選ばれた新将軍
第4章 社会情勢の変化―天災と疫病の時代
第5章 嘉吉の乱勃発する
第6章 戦後処理と赤松氏の衰退
第7章 赤松氏、復活への道のり

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可