ゴダール 映画史(全)
真の映画史への序説
空前の映像作品「映画史Histoire(s) du cinema」のルーツがここに! 一九七八年に行われた連続講義の記録を全一冊で文庫化。
【解説: 青山真治 】
「私は映画の歴史を、単に年代的なやり方で語るのではなく、むしろ、いくらか考古学的ないしは生物学的なやり方で語ろうと考えていました…私に興味があるのは、まさに、自分がかつてつくったものを見ること、そしてとりわけ、自分がかつてつくった何本かの映画を利用することなのです。」映画史上の名画と自身の旧作を上映しつつ個人史を自由に語るというユニークなこの連続講義は、空前の映像作品―『映画史』Histoire(s) du cin´emaへと結実する。語りを超えて映像と音からつくられる“真の”映画史は、ここから生まれた。
私は今、自分自身のために…
この映画を見て私がびっくりするのは…
この映画はあまりに遠く離れています…
この映画は、ひとから注文され…
われわれがここでしていることの唯一の利点は…
ベルイマンをとりあげるつもりではいたのですが…
この映画は、アメリカの探偵小説の作家…
セルジュ・ロジックが私に…
すでに何度か言ったことですが…
今朝この映画を映写したのは…〔ほか〕
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