評伝 岡潔 ─星の章

高瀬 正仁

詩人数学者と呼ばれ、数学の世界に日本的情緒を見事開花させた不世出の天才・岡潔。その人間形成と研究生活を克明に描く。誕生から研究の絶頂期へ。

評伝 岡潔 ─星の章
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0141
  • 整理番号:タ-31-3
  • 刊行日: 2021/11/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:576
  • ISBN:978-4-480-51088-4
  • JANコード:9784480510884
高瀬 正仁
高瀬 正仁

タカセ マサヒト

1951年、群馬県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業、九州大学大学院修了。理学博士。数学者、数学史家。元・九州大学基幹教育研究院教授。著書『高木貞治とその時代』(東京大学出版会)、『人物で語る数学入門』(岩波新書)、訳書ガウス『ガウス整数論』(朝倉書店)、ヤコビ『楕円関数論序説』(講談社)ほか多数。

この本の内容

「K.OKAとはひとりの数学者の名前だったのか」。当代一流の世界の数学者たちをもってしても手に負えなかった難問の数々を、ただひとりで次々と解明し、深遠な高みに達した生得の数学者・岡潔。野の花を摘むように数学の果実を摘みながら、ベストセラー『春宵十話』をはじめとして多くのエッセイを通じ、日本人の情緒の奥深さを語り、大切さを説き続けた。数学の世界に日本的情緒を開花させた天才の思索と発見の諸相を、全生涯にわたり克明に描いた圧巻の評伝。全2巻のうち、第1巻は、人生を彩る多彩なエピソードを交えながら、誕生から絶頂期に向かう三十代までの軌跡を収録する。

この本の目次

生地と故郷
魔法の森
與八とんとん(粉河中学)
松原隆一との別れ(三高と京大)
心情の美と数学の変容
伝説の詩人数学者「岡潔」―「ハルトークスの逆問題」の前後と伝説の形成 数学ノート(一)
トノンの秋と由布院の春
由布院の夏の日々
金星の少女との会話(広島事件)
福良の海と数学の誕生

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