江戸の風評被害

鈴木 浩三

「うわさ」でお金が動いた!
江戸時代の人びとを翻弄した
風説・浮説・虚説の実態とは

市場経済が発達した江戸期、損得に関わる風説やうわさは瞬く間に広がって人々の行動に影響を与え、政治経済を動かした。群集心理から江戸の社会システムを読む。

江戸の風評被害
  • シリーズ:
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0321
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2013/05/13
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-01572-3
  • JANコード:9784480015723
鈴木 浩三
鈴木 浩三

スズキ コウゾウ

鈴木 浩三(スズキ コウゾウ):1960年東京生まれ。中央大学法学部卒。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻修了。博士(経営学)。東京都水道局中央支所長。経済史家。主に経済・経営の視点から近世を研究している。著書『江戸の都市力』(ちくま新書)、『江戸の風評被害』(筑摩選書)、『パンデミックvs.江戸幕府』(日経プレミアシリーズ)、『地図で読みとく江戸・東京の「地形と経済」のしくみ』(日本実業出版社)、『資本主義は江戸で生まれた』『江戸商人の経営戦略』(以上、日経ビジネス人文庫)など。

この本の内容

資本主義的な市場経済が発達していた江戸期は、「生き馬の目を抜く」社会であった。相場や貨幣改鋳、自然災害、役人の人事動向など、損得に関わる情報は瞬く間に拡がった。なかには虚説や、故意に脚色された風説やうわさもあった。こうした「風評」は、人びとの行動を左右し、政治経済をも動かした。触書などの史料をもとに風評被害の実態とその背景を読み解き、群集心理から江戸の社会システムに迫る歴史読物。

この本の目次

第1章 蕎麦を食べると当たって死ぬ―食品をめぐる風評被害
第2章 水道に毒が入れられた!
第3章 大地震と風評―社会不安を煽る虚説
第4章 貨幣改鋳と浮説・虚説―お金をめぐる風評被害
第5章 改鋳浮説の予防と金銀通貨統合をめぐる浮説
第6章 米相場と浮説―米価・貸借・棄捐令をめぐる風評被害
第7章 神社仏閣と「風評利益」
第8章 開帳とビジネス

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