教えることの復権

大村 はま 著 , 苅谷 剛彦 著 , 苅谷 夏子

詰め込みよりゆとり教育、それが学力低下問題で揺れている。教室と授業に賭けた一教師の息の長い仕事を通して、もう一度正面から「教えること」を考え直す。

教えることの復権
  • シリーズ:ちくま新書
  • 902円(税込)
  • Cコード:0237
  • 整理番号:399
  • 刊行日: 2003/03/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-05999-4
  • JANコード:9784480059994
苅谷 剛彦
苅谷 剛彦

カリヤ タケヒコ

1955年東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ノースウエスタン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)取得。現在、東京大学大学院教育学研究科教授。専攻は教育社会学、比較社会学。データの精緻な検証により、教育や日本社会について、鋭く的確な発言をしつづけている。著書に『大衆教育社会のゆくえ』(中公新書)、『知的複眼思考法』(講談社)、『階層化日本と教育危機』(第1回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞、有信堂高文社)、『教育改革の幻想』(ちくま新書)、『学校って何だろう』(ちくま文庫)、『教育の世紀』(第27回サントリー学芸賞受賞、弘文堂)ほか。

苅谷 夏子
苅谷 夏子

カリヤ ナツコ

1956年生まれ。大田区立石川台中学校で、当時63歳だった国語教師大村はまの教室で2年半学ぶ。東京大学文学部国文科卒業。結城紬職人、シカゴ日本人学校補習校教員などを経て、現在「大村はま記念国語教育の会」事務局長。著書に、『教えることの復権』(大村はま、苅谷剛彦との共著、ちくま新書)、『評伝 大村はま――ことばを育て 人を育て』(小学館)ほか。

この本の内容

今、日本の教育界では、子どもの自主性を大切にしようと、「教える」ことよりも「学ぶ」ことに重点を置きはじめたように見える。これまでの「詰め込み」への反動であろう。だが一方で、教師の役割を軽視しすぎてはいないだろうか?本書では、教師が「教えるということ」をもう一度正面から見つめ直し、今もっとも必要なことは何かということを、すぐれた教師とその教え子、教育社会学者の間で徹底的に考える。

この本の目次

序章 「大村はま国語教室」への扉
第1章 言葉・文化を学ぶことの価値観
第2章 大村はま国語教室の実践(生徒の目から見た単元学習の実際
単元学習の本質とは)
第3章 教えるということ
第4章 中学校の教室から大学の教室へ
第5章 教えることの復権をめざして(徹底したリアリズム
教えない教師たち ほか)

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