名短篇ほりだしもの
北村 薫 編集 , 宮部 みゆき 編集 , 宮沢 章夫 著 , 片岡 義男 著 , 中村 正常 著 , 石川 桂郎 著 , 芥川 龍之介 著 , 志賀 直哉 著 , 内田 百(けん)けんはもんがまえに月 著 , 里見 (とん) 著 , 久野 豊彦 著 , 尾崎 士郎 著 , 伊藤 人譽 著 , 織田 作之助 著
宮部みゆきを震わせた
北村薫を奮わせた
「過呼吸になりそうなほど怖かった!」宮部みゆきを震わせた、ほりだしものの名短篇。だめに向かって/三人のウルトラマダム/少年/穴の底ほか
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北村 薫
キタムラ カオル
1949年埼玉県生まれ。作家・アンソロジスト。早稲田大学ではミステリクラブに所属。高校の国語教師のかたわら、89年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の?』で日本推理作家協会賞受賞。『秋の花』などの”円紫さんと私”シリーズ、『覆面作家は二人いる』シリーズなど著書多数。”ベッキーさんシリーズ”の『鷺と雪』で2009年直木賞受賞。読書家、本格推理ファンとして、評論、アンソロジーにも腕をふるっている。
宮沢 章夫
ミヤザワ アキオ
1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。
「webちくま」にて、「テクの思想と、その展開」連載中。[こちら]
芥川 龍之介
アクタガワ リュウノスケ
1892-1927年。東京の下町生まれ。幼いころより和漢の書に親しみ、怪異を好んだ。一高、東京帝大英文科にすすむ。在学中に書いた「鼻」が夏目漱石の激賞を受ける。しばらく教員生活をしたのちに創作に専念、第一創作集『羅生門』によって文壇の地位を確立。以後、王朝物、キリシタン物、開化物など、たえず新機軸につとめ、知的で清新な作風をつくりあげた。睡眠薬により自殺。
内田 百(けん)けんはもんがまえに月
ウチダ ヒャッケン
1889-1971。岡山市の生まれ。本名は栄造。ペンネームは郷里の百(けん)川にちなむ。旧制六高在学中は俳句に親しむ。東大ドイツ文学科卒。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学等でドイツ語を教える。教師をやめたのち作家活動に入り、特異な幻想をつづった短編集「冥途」「旅順入城式」を発表。飄逸な「百鬼園随筆」によってひろく世に出た。借金術の大家で、鉄道好きとしても知られていた。
「過呼吸になりそうなほど怖かった!」と宮部みゆきが思わず口にした、ほりだしものの名短篇!宮沢章夫「だめに向かって」、片岡義男「吹いていく風のバラッド」、内田百〓(けん)「亀鳴くや」、久野豊彦「虎に化ける」、伊藤人譽「穴の底」、織田作之助「天衣無縫」など、目利き二人を震わせた短篇が勢揃い。
だめに向かって(宮沢章夫)
探さないでください(宮沢章夫)
「吹いていく風のバラッド」より『12』『16』(片岡義男)
日曜日のホテルの電話(中村正常)
幸福な結婚(中村正常)
三人のウルトラ・マダム(中村正常)
「剃刀日記」より『序』『蝶』『炭』『薔薇』『指輪』(石川桂郎)
少年(石川桂郎)
カルメン(芥川龍之介)
イヅク川(志賀直哉)
亀鳴くや(内田百〓(けん))
小坪の漁師(里見〓(とん))
虎に化ける(久野豊彦)
中村遊郭
(尾崎士郎)
穴の底(伊藤人譽)
落ちてくる!(伊藤人譽)
探し人(織田作之助)
人情噺(織田作之助)
天衣無縫(織田作之助)
2020.12.01 Hum
product 本のタイトル堪能致しました。片岡義男「吹いていく風のバラッド」の格好よさ。石川桂郎「剃刀日記」に惚れ惚れ(特に『蝶』が印象に残りました)。伊藤人譽「穴の底」では本を持つ手に力が入り、読み終った時には心なしか指がだるくなってました。
いいものが埋もれてはもったいないです。ほりだしものを読ませていただき有難うございます。
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