ミシェル・フーコー講義集成 2 刑罰の理論と制度 ─コレージュ・ド・フランス講義1971−1972年度

ミシェル・フーコー 著 , 八幡 恵一 翻訳

国家の抑圧装置としての司法はいかにして生まれたか。17世紀の民衆反乱が辿った歴史のうちに新たな抑圧システムの系譜を探る。権力の問題を切り開いた重要講義

ミシェル・フーコー講義集成 2 刑罰の理論と制度 ─コレージュ・ド・フランス講義1971−1972年度
  • シリーズ:シリーズ・全集
  • 6,820円(税込)
  • Cコード:0010
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2023/10/26
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:A5判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-79042-2
  • JANコード:9784480790422
ミシェル・フーコー
ミシェル・フーコー

フーコー,ミシェル

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

八幡 恵一
八幡 恵一

ヤハタ ケイイチ

1981年生まれ。現在、関東学院大学国際文化学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。博士(哲学、トゥールーズ第二大学)。訳書に、ミシェル・フーコー『ピエール・リヴィエール:殺人・狂気・エクリチュール』(共訳、河出文庫、2010年)、『ミシェル・フーコー講義集成3 処罰社会』(筑摩書房、2017年)など。

この本の内容

権力とは果たして何なのか?国家の抑圧システムの隠された起源をさぐり、フーコー権力論の源泉となった記念碑的講義。17世紀フランスに起こったニュ=ピエの反乱。この民衆運動に対する軍事的・儀式的な圧制のなかに、国家の抑圧装置としての「司法」が誕生する決定的瞬間が見て取られる。こうした「新たな抑圧システム」の系譜をさぐる試みの果てにつかみ出されたものとは?権力と知の相互に強化し合うつながり―“権力‐知”の概念―を問題化し、新たな思考と実践、そして闘争の可能性を切り開いた生の思索の記録。

この本の目次

一九七一‐一九七二年度講義
一九七一年十一月二十四日の講義
一九七一年十二月一日の講義
一九七一年十二月十五日の講義
一九七一年十二月二十二日の講義
一九七二年一月十二日の講義
一九七二年一月十九日の講義
一九七二年一月二十六日の講義
一九七二年二月二日の講義
一九七二年二月九日の講義
一九七二年二月十六日の講義
一九七二年二月二十三日の講義
一九七二年三月一日の講義
一九七二年三月八日の講義
講義要旨
十七世紀における儀式、劇場、政治
講義の位置づけ
付論

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